「ファクタリングを使って資金を調達したいけど、どんなデメリットがあるのか気になる」
そんな方のため、ファクタリングのデメリットをまとめました。この記事を最後まで読めば、ファクタリングのデメリットについて正しく理解し、自社に合う資金繰りの改善方法が見えてきます。
ファクタリングのデメリットを軽減し、より安心して素早く資金繰りを改善する裏技も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
ファクタリングにおける10のデメリット
ファクタリングのデメリットは、以下の10点です。
ファクタリングにおける10のデメリット
次の項目から、上記10のデメリットについてわかりやすく解説していきます。
手数料が高くなることがある
手数料が融資より高くなりやすい点がファクタリングのデメリットです。ファクタリング手数料の相場は2者間ファクタリングの場合、8%~18%が目安で、通常の銀行融資の相場1%~4%を上回ります。
このようにファクタリングの手数料は高く、長期的な資金繰りに悪影響を及ぼすことがあります。上記の「2者間ファクタリングの料金相場」よりも安く、ファクタリングと同等のスピードを誇る資金繰り対策が気になった方は、後ほど解説する「ファクタリングのデメリットを解消する裏ワザ」の項目をご覧ください。
売掛金を全額買い取ってもらえるとは限らない
ファクタリングには、売掛債権の全額が買取対象になるとは限らないというデメリットもあります。買取対象額を算出するための掛け目を採用するファクタリングがある点を見逃していると、上手く資金調達ができず、支払いが滞るかもしれません。
例えば掛け目が80%のファクタリングサービスを使う場合、100万円の売掛債権の買取額は80万円となります。初回契約時の掛け目を低く設定するファクタリング会社もあるため、ファクタリングでの資金調達を検討中の際には掛け目を見落とさないようにしましょう。
手間暇がかかるケースがある
利用しやすいとされるファクタリングですが、実際には手間暇がかかる会社があるため、デメリットと感じるケースもあります。債権譲渡登記が必要だったり、提出書類が多かったりと、予想以上にファクタリング利用の手続きに時間がかかると、業務に支障が出ることもあるでしょう。
一般的なファクタリング会社から提出を求められる書類について、ファクタリング会社のPMGは、以下の8点と紹介しています。
- 商業登記簿謄本
- 身分証明書
- 決算書または確定申告書
- 印鑑証明書
- 取引銀行口座の通帳
- 請求書・発注書・納品書・個別契約書など
- 売掛先との基本契約書
- 税金・社会保険などの書類
予想以上にファクタリング利用の手続き・準備に時間がかかることを知り、「思っていたより使いづらかった…」とファクタリングで失敗したと感じる可能性があることには注意しましょう。
違法業者に関わってしまう可能性がある
しっかりと調べないままファクタリング会社を選ぶと、悪徳業者に関わってしまうリスクが高まる点もファクタリングのデメリットです。ファクタリング業界には闇金業者や悪質な業者がいるとされており、金融庁も「ファクタリングを装って貸付をする偽装ファクタリングなど、ヤミ金融を利用しないでください」と注意喚起しています。
違法業者に関わると状況がさらに悪化し、取り返しのつかない事態になる可能性がある点は、ファクタリングのデメリットと言えるでしょう。
サービスを選びづらい
業者の数が多く、どのサービスを選べば良いのか迷いやすいところがファクタリングのデメリットです。ファクタリングサービスなどを提供する株式会社No.1は、2023年時点のファクタリング会社数が70以上あるとしています。
手数料や審査難易度の他、着金までのスピードなど、各ファクタリング会社にはそれぞれの特徴があるので、選択肢が多すぎて選びづらいと感じる人は珍しくありません。
急いで選び、利用後に「しまった」と後悔してしまう可能性が高まる点は、ファクタリングのデメリットです。
分割で払えない
融資ではないファクタリングは分割払いが基本的に不可となり、デメリットと感じる人もいるでしょう。売掛債権の買取サービスであるファクタリングは一括払いが原則となり、想定外の状況に陥ると支払いができず、損害賠償請求をされたり訴えられたりといったリスクが高まります。
もしファクタリング会社から分割払いを提案された場合、実は闇金などの悪質業者の可能性がある点にも注意が必要です。
売掛先にバレるリスクがある
ファクタリングを利用する場合、売掛先にバレる可能性があるというデメリットも把握しておくべきです。3者間ファクタリングを利用すると、取引先を加えてのファクタリング契約となるため、必ずバレてしまいます。
また、原則として取引先に通知しない2者間ファクタリングを利用したとしても、債権譲渡登記を見られてしまった場合など、何らかの理由で取引先にバレる可能性はあります。取引先にファクタリングを利用しているとバレた場合、今後の取引に悪影響を及ぼすリスクがある点を把握しておきましょう。
申し込めないことがある
個人事業主や開業直後の法人をサービス対象外とするファクタリング会社があるなど、申込不可なケースがある点もファクタリングのデメリットです。中には100万円以上の売掛債権でないと買取できないファクタリング会社もあるので注意が必要です。
「ファクタリングなら素早く資金を調達できると思っていたのに、申し込める会社を見つけるだけで1日が終わってしまった…」という失敗をしないよう、各ファクタリング会社には対象条件があることを把握しておきましょう。
個人事業主やフリーランスは小口・少額向けのファクタリングを利用しましょう。
審査に落ちる可能性がある
対象条件を満たしたとしても、ファクタリング会社の審査で落ちてしまい、資金調達できないというデメリットがある点にもご注意ください。
ファクタリング会社の審査は基本的に売掛先の信用を重視しますが、自社の信用状況なども審査対象となる可能性があります。
税金の滞納や赤字決算など、自社の経営が悪いことなどを理由に審査落ちしてしまうと、他に講じる策がなくなってしまうかもしれません。このようにファクタリングを利用する際には、審査落ちするリスクがあることをおさえておきましょう。
何度も利用して資金繰りが悪化する可能性がある
ファクタリングには「利用しやすいことが災いとなり、使いすぎて資金繰りが悪化しやすい」というデメリットもあります。「必要書類が2点のみ」「最短即日で資金調達可能」など、手軽に使えてしまう点から毎月のようにファクタリングを利用するほど、多額の手数料がかかります。
そのため「何かあったらファクタリングを使えばいい」と資金繰りの改善を怠ると、倒産してしまうかもしれません。
ファクタリングのデメリットを解消する裏技
ファクタリングのデメリットを解消する裏技とは、支払い.comを利用することです。支払い.comとはカード払いを使って支払期日を最長60日、後ろ倒しできるサービスで、支払先への通知なしで利用できます。
売掛金の早期買取により入金サイクルを早めるファクタリングと違い、支払い.comのような請求書カード払いサービスでは、買掛金の支払日を遅らせて出金サイクルを伸ばすことで資金繰り改善効果が期待できます。
最短1日後の振込に対応しており、手数料が一律4%とわかりやすいため、支払い.comなら素早く今後の資金繰り計画を見直して改善できるはずです。支払い.comの利用方法はたったの3ステップとなり、最短60秒で資金繰りを改善できる点も魅力的です。
少しでもファクタリングのデメリットに不安を感じた場合には、ひとまず支払い.comの利用方法を確認して、より良い資金繰り対策を講じていきましょう。
請求書をカード払いすることと、支払い.comについてはそれぞれ以下の関連記事をご覧ください。
ファクタリングのデメリットに関するよくある質問
賢く資金繰りを改善するため、下記4つの「よくある質問」を順に見ていきましょう。
ファクタリングのデメリットに関するよくある質問
ファクタリングのメリットは?
ファクタリングの主なメリットは、以下をご覧ください。
- 最短即日で資金を調達できる
- 利用しやすい
- 売掛先の未払いリスクに備えられる
- 負債が増えない
中には申込から数時間で資金調達を可能としてくれるサービスがある点が、ファクタリングの大きなメリットです。
またファクタリングと融資の違いとして審査が早く柔軟なところや、自社が赤字決算でも申し込めるファクタリング会社があるところも魅力のひとつです。
基本的にファクタリングには償還請求権がないため、売掛金が未払いになっても自社に支払いを請求されないところもメリットと言えるでしょう。
またファクタリングは売掛金の買取サービスである点から貸借対照表の負債が増えず、今後の融資枠を温存できる点も、強みです。
そもそもファクタリングとは?
ファクタリングとは売掛債権の買取によって、所定の売掛金受取期日より早く資金を調達できるサービスのことです。売掛金受取期日までの日数が長いほど、資金繰りが悪化しやすくなり、黒字倒産のリスクも高まります。
そのような状況においてファクタリングは、素早く資金を調達するために活用されるケースが多いです。ファクタリングの基礎知識について、より詳しく把握する場合は「売掛金の買取(ファクタリング)とは?」の記事をご覧ください。
2者間ファクタリング・3者間ファクタリングのメリット・デメリットは?
2者間ファクタリングと3者間ファクタリングのメリット・デメリットは、以下の一覧表をご覧ください。
契約種別 | メリット | デメリット |
2者間ファクタリング | ・取引先への通知なしで利用できる・資金調達スピードが早い・償還請求権がない | ・手数料が高い・債権譲渡登記を求められることがある・審査通過率が下がりやすい・売掛金回収後、ファクタリング会社に支払う手間が生じる |
3者間ファクタリング | ・手数料が安い・債権譲渡登記なしで利用できる・審査通過率が上がりやすい | ・取引先を交えて契約する必要がある・資金調達スピードが遅い |
取引先への通知なしで利用できる2者間ファクタリングは、基本的に3者間ファクタリングより資金調達スピードが早く、売掛金の未回収リスクを抑えられる点がメリットです。しかしファクタリング会社は、3者間ファクタリングより2者間ファクタリングの未回収リスクを警戒するケースが多いため、手数料が高くなったり、審査が厳しくなったりしがちです。
反対に3者間ファクタリングは手数料を抑えやすく、審査も2者間ファクタリングより通過しやすいとされています。しかし3者間ファクタリングは売掛金を交えて契約する必要があり、「今後の取引に悪影響が生じる可能性が高まる」「資金調達までの時間がかかりやすい」などのデメリットがあります。
融資とファクタリングのメリット・デメリットを比較すると、どちらがおすすめ?
融資とファクタリングのメリット・デメリットについては、以下の比較表にまとめました。
資金調達方法 | メリット | デメリット |
融資 | ・資金調達コストが低い・取引実績を作れる・高額な借入ができるケースがある | ・審査が厳しい・資金調達スピードが遅い・貸借対照表の見栄えが悪くなる |
ファクタリング | ・資金調達スピードが早い・審査に通りやすい・未回収リスクに備えられる・貸借対照表の見栄えを健全に保てる | ・手数料が高い・売掛先に債権譲渡の事実を知られる可能性がある・継続的に利用して資金難に陥りやすい |
金融機関からの融資はファクタリングより資金調達コストを抑えやすく、長期的に企業を発展させていくために役立ちます。適切に返済するなどの融資実績を積み重ねると、高額の借入が可能になるケースもあり、新規事業の立ち上げや設備投資などの成長チャンスに利用できることもあるでしょう。
ただし融資はファクタリングより審査が厳しく、自社の経営状況が悪かったり起業後間もない場合には借入不可となる可能性が高くなります。また融資は負債扱いとなるため、貸借対照表の見栄えが悪くなる点もデメリットです。
反対にファクタリングは資金調達スピード・審査・貸借対照表の見栄えなどの点で融資よりもメリットを感じやすいです。売掛金の未回収リスクを抑えやすい点もファクタリングのメリットと言えるでしょう。
ファクタリングの利用に不安がある方は「支払い.com」のご検討を
ファクタリングのデメリットには、「手数料が高い」「取引先との関係が悪化するリスクがある」「違法業者に関わってしまう」などがあり、利用の際には十分に注意が必要です。少しでもファクタリングの利用に不安を抱いた場合には、支払い.comの利用を検討しましょう。
支払い.comなら安心して支払期限を最長60日まで伸ばせるうえ、素早く資金繰りを改善でき、手数料もわかりやすいです。最短60秒で利用できるなどのメリットもあるので、支払い.comが気になった際は公式情報で詳細をチェックしてみましょう。