ファクタリングはここ数年、急速に広がっている資金調達方法です。売掛債権を支払い期日到来前にファクタリング会社に買い取ってもらうことで、早くキャッシュを入手できます。
銀行融資を待っていては最短でも半月かかってしまいますが、ファクタリングなら最短即日に資金化できます。
ファクタリング会社にとっては売掛債権額が大きいものほど手数料収入が増えて利益になるのですが、個人事業主やフリーランスの方に売掛債権は、1社につき10万円、あるいは数万円と言うことも多く、手数料収入の「うまみ」がありません。そのため、個人事業主やフリーランスは対象としない、法人限定のファクタリング会社も多いのですが、中には個人事業主やフリーランスの方にやさしいファクタリング会社もあります。
今回は個人事業主向けのファクタリング会社を18社紹介します。売掛債権の入金を待っていては、光熱費の引き落としに間に合わない、生活費が足りない、そういう個人事業主のみなさまもファクタリングを活用することで当座をしのげます。あるいは大きな設備投資や運転資金が必要な仕事の受注のための資金にもできます。
- 手数料は2〜9%で最短即日入金対応のSAクラウドファクタリング
- 通帳と請求書だけで利用可能なQuQuMo
ぜひ当サイトが紹介するファクタリング会社を選択肢に入れていただければと存じます。
個人事業主向けファクタリング18選!人気サービス比較

法人向けのファクタリング会社が多い中で、近年は個人事業主やフリーランスにも対応したサービスが増えています。請求書をすぐに現金化したい人から、少額案件中心で柔軟に資金調達したい人まで、用途に合わせて選べる選択肢が広がっています。
それぞれのファクタリング会社についてサービスやメリットをぜひ比較してみましょう。ファクタリングは融資ではないので、いくら利用しても、その履歴が信用情報に記載されることもなく、安心して使えます。
以下でそれぞれの特徴を紹介します。
SAクラウドファクタリングは最短即日入金でオンライン完結

| 買取手数料 | 2%~9% | 入金スピード | 即日可能 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 上限・下限なし | 審査通過率 | 公開していない |
| 2社間 | 対応している | 3社間 | 対応していない |
| 必要書類 | 請求書、決算書一式、入出金明細 | オンライン契約 | 対応している(オンライン専業) |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社サウスエージェンシー |
SAクラウドファクタリングは、株式会社サウスエージェンシーがOLTA株式会社と協業のもと提供するファクタリングサービスです。2社間ファクタリングに対応しているため、売掛先に知られることなく請求書を資金に変えられます。法人だけでなく個人事業主やフリーランスも利用可能です。
手数料は2〜9%と業界水準となっており、審査は必要書類が揃い次第開始され、最短で24時間(1営業日)以内に見積もり結果が通知されます。契約後の入金スピードも早く、最短で即日または翌営業日に振込まれます。完全オンラインなので、面倒な対面のやり取りもなく書類の提出もアップロードで完結し、全国どこからでも申込みが可能です。審査や契約はOLTA社が対応しているので、安心して利用できるでしょう。
必要書類は、決算書一式、4か月分の入出金明細、売却予定の請求書、本人確認書類となります。個人事業主は決算書の代わりに確定申告書第一表を提出します。あらかじめ準備しておき、スムーズに申込みできるようにしておきましょう。
SAクラウドファクタリングの公式サイトQuQuMoは個人事業主向けに通帳と請求書だけで利用可能

| 買取手数料 | 1%以上 | 入金スピード | 最短即日、2時間 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 上限なし | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
QuQuMoは、オンライン完結型、オンラインファクタリング専門のファクタリング会社です。取扱いは2社間ファクタリングに絞られており、できるだけ低コストを重視する事業主よりも、スピードを優先して資金を確保したい事業主に適しています。申込みに必要となるのは請求書と通帳コピーだけで、手続きは非常にシンプルです。そのため審査から振込みまでの流れが早く、条件が合えば最短2時間以内に資金化が実現する点が大きな魅力です。
契約形態はノンリコース方式を採用しており、売掛先から入金が得られなかった場合でも利用者が返済を求められることはありません。債権譲渡登記の手続きも不要なため、利用者にとって余計な負担がかからず安心して活用できます。さらに小口の売掛債権にも対応しており、個人事業主やフリーランスの事業主様でも利用しやすいシステムとなっています。専用フォームから必要情報を入力し、請求書データなどをアップロードするだけで申込みが完了するので、ネット通販で注文するような手軽さで資金調達を進められるのも特徴です。
また、オンラインで手続きが完結するため、所在地にかかわらず首都圏以外の事業者でも問題なく利用できます。地方の事業主様や、ファクタリングの利用経験がない方にとっても申込みしやすく、問い合わせや相談も気軽に行えます。迅速性と利便性を兼ね備えたサービスなので、個人事業主やフリーランスの方にとってQuQuMoは有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。
QuQuMoの公式サイトペイトナーは個人やフリーランスが1万円から最短即日調達可能

| 買取手数料 | 一律10% | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 最大300万円(初回利用時は30万円まで) | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、身分証明書 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | ペイトナー株式会社 |
ペイトナーは小口の売掛金に限定したファクタリングを提供しており、すべての手続きがオンライン上で完結するのが特徴です。実店舗を設けていないため、利用者はパソコンやスマホから必要なデータを送信するだけで申込みが完了し、審査がスムーズに進めば、最短即日で資金が振り込まれ、とても迅速です。
対象となるのは法人企業だけでなく、フリーランスや個人事業主も含まれており、幅広い事業主様が利用可能です。ただし、最大の買取金額は300万円までに設定されているため、まとまった資金が必要な中堅企業以上の法人にとってはやや物足りないと感じるケースもあるかもしれません。逆に、比較的小さな規模で活動している事業者や、継続的に少額の売掛金が発生する個人事業主やフリーランスにとっては非常に使いやすいシステムと言えます。
初めての利用者(初回利用者)は上限額が30万円に制限されており、何かあったときのリスクが減ります。個人事業主や小規模事業者にとって、ファクタリングで迅速に資金調達としたい場合、ペイトナーであれば、必要なときに必要な額を効率的に調達できる環境が整っています。日常的なキャッシュフローの改善手段としても有効であり、資金不足に悩む個人事業主やフリーランスにとって心強い選択肢となるでしょう。
ペイトナーの公式サイトみんなのファクタリングは土日祝でも最短60分で利用可能

| 買取手数料 | 7.0~15.0% | 入金スピード | 即日可能、最短60分 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 1~300万円 ※初回利用時は1~100万円 |
審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | 対応している | 3社間 | 対応していない |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、請求に対するエビデンス ※登録時に本人確認書類が必要 |
オンライン契約 | 対応している |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社チェンジ |
みんなのファクタリングは、完全オンライン完結型の2社間ファクタリングに特化したサービスです。最大の特徴は、土日祝でも最短60分で振込が可能な点で、毎日18時まで営業しているため、平日に時間を取れない個人事業主やフリーランスでも安心して利用できます。
申込みに必要なのは請求書や通帳などの基本的な資料だけで、決算書や事業計画書は不要。電話や訪問もなく、登録から契約まで全てWEB上で完結できるのが大きな魅力です。
費用面でも、初期費用や月額費用は一切かからず、発生するのは請求書買取時のサービス手数料のみ。不透明なコストがないため、安心して利用できます。契約はノンリコース方式のため、取引先が倒産しても返済義務は発生せず、債権譲渡登記も原則不要。取引先に知られることなく資金化できるのも安心ポイントです。
みんなのファクタリングの公式サイトラボルはフリーランス対応で請求書即時買い取りのWeb完結型

| 買取手数料 | 一律10% | 入金スピード | 最短即日、30分 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 1万円~ | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | 請求書、本人確認書類、取引証明(通帳コピーや取引先からのメールなど) | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社ラボル |
ラボルは、個人事業主やフリーランスの資金繰りをサポートすることに焦点を当てたファクタリングサービスで、比較的少額の債権にも対応している点に大きな特徴があります。取引金額は1万円程度から利用できるため、規模の小さい取引先との請求書であっても資金化が可能です。
個人事業主やフリーランスの方や小規模事業者にとっては、資金確保の手段として活用しやすい仕組みと言えるでしょう。ただし、請求書の発行先は法人が要件です。この点は利用前に理解しておく必要があります。2023年以降は法人企業も利用できるようになり、より幅広い事業者に対応できるようになりました。
さらに特徴的なのは、一般的なファクタリング会社では取扱いを断られることの多い「新規取引先からの請求書」も資金化できる可能性がある点です。取引の履歴が浅い場合でも申込みが可能であるため、新規売掛先を何とかつかんだ個人事業主やフリーランスの事業者にとって心強い存在です。業種や業態を問わず利用可能であり、たとえば小規模な飲食店などBtoC向けのサービス業でも、法人に対する売掛金(団体客の接待利用で代金後払いなど)があれば対象となります。
このように、取引実績の長さに左右されにくい柔軟な対応力を持つことから、従来のファクタリングに馴染みのなかった事業主様にも適しています。資金調達を急いでいる場合や新しい取引先からの入金を待てない状況にある場合には、まず一度相談してみると具体的な利用可否や条件を確認できます。ラボルは小回りの利く資金化手段として、幅広い層の事業者にとって実用的な選択肢となるでしょう。
ラボルの公式サイトPMGは少額売掛債権にも対応する柔軟な個人事業主向けサービス

| 買取手数料 | 2%以上 | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 50万円~2億円 | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、決算書 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 原則必要(必要ではない契約もあり) | 運営会社 | ピーエムジー株式会社 |
PMGは、プライバシーマークを取得している数少ないファクタリング会社として知られており、利用者の個人情報や取引内容が外部に漏れる心配が極めて少ない点が大きな安心材料となっています。2社間ファクタリングに対応しているため、売掛先に資金調達の事実が伝わらず、関係性を損なうことなく利用できるのも強みです。
また、同社の掛け目は最大98%と業界でも高水準に設定されており、売掛債権額面のほとんどを資金化できるのが特徴です。入金額の計算方法も明確で、「債権額×掛け目」から手数料を差し引いた金額が実際の入金額となるため、初めて利用する方でもシミュレーションがしやすく、資金繰りの見通しが立てやすいでしょう。
さらに、新大阪駅の近くに本店を構えているため、訪問しての対面契約も行えます。来店に抵抗がある場合はオンラインでの手続きも可能ですが、独自システムではなく主にメールでのやり取りになる点は理解しておく必要があります。とは言え、対面・非対面どちらの方法にも対応しているので、利用者の都合に合わせた柔軟な取引が可能です。
加えてPMGでは、単なるファクタリングだけでなく、補助金活用のアドバイスや、融資・資産ファイナンス・出資による資金調達といった幅広いサポートも提供しています。多角的な資金戦略を検討している事業主様にとって、「よろず相談窓口」として利用できる点は大きな魅力と言えるでしょう。
PMGの公式サイト日本中小企業金融サポート機構は公的な一般社団法人が運営

| 買取手数料 | 1.5%~10% | 入金スピード | 最短即日、3時間 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 上限なし、下限なし | 審査通過率 | 95%以上 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書、契約書、預金通帳コピー | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる(ただし法人が売掛先の売掛債権に限る) |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構 |
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人として運営されている団体です。株式会社のように利益追求を目的とした組織ではなく、社会的な役割を重視して活動しているため、利用者にとって安心感がある点が特徴です。
同機構が提供するファクタリングは、資金調達を必要とする中小企業や個人事業主が利用しやすい仕組みになっています。運営母体が一般社団法人であることから、サービスの透明性や信頼性が担保されやすく、初めてこうしたサービスを検討する経営者にとっても相談しやすい環境が整っています。法人格の性質上、設立要件が厳しめであることも信頼につながっています。
利用対象は法人に限らず、個人事業主やフリーランスも含まれます。ただし、買い取りの対象となるのは法人宛ての請求書のみで、個人への請求書は扱えません。この条件を理解したうえで申し込めば、不安なく利用できるでしょう。
日本中小企業金融サポート機構の公式サイトベストファクターは個人事業主向けに92%超の審査通過率

| 買取手数料 | 2%~ | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 30万円~1億円 | 審査通過率 | 92.2% |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、本人確認書類 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社アレシア |
ベストファクターは、資金繰りに悩む事業者に対してスピード感のある対応を行うファクタリング会社として知られています。特に建設、運輸、ITなどの業種での利用が多く見られるのが特徴です。これらの業種では、受注直後に人件費や資材購入費(仕入れ)を先に支払わなければならないケースが多く、まとまった資金をすぐに用意する必要があります。そのような事情から、短期間で資金を調達できるファクタリングとの相性が良いと言えるでしょう。
同社は年間約1万件近い問い合わせがあり、実際にサービスを利用する件数も年間で1,000件前後に上ります。こうした豊富な実績が信頼感を高めており、継続的に利用するリピーターも少なくありません。最大の強みは、書類提出から入金までのスピードで、審査が円滑に行われれば即日資金化も可能です。独自の審査システムを活用しており、従来型の手続きに比べて迅速な対応を実現しています。
さらに、法人だけでなくフリーランスや個人事業主からの依頼にも応えており、小規模事業者にとっても利用しやすい仕組みが整っています。手続きはオンラインで完結しますが、電話での相談にも力を入れているため、初めて利用する方やネット操作に不安がある方でも安心です。特に建設や運輸といった業種で資金繰りに課題を抱える事業者にとって、頼れる存在と言えるでしょう。
ベストファクターの公式サイトFREENANCEはフリーランス向けで即日払い回数で手数料低減

| 買取手数料 | 3%~10%(FREENANCE口座がない場合は10%に固定) | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 1万円~25万円 | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、本人確認書類、開業届(個人事業主やフリーランス)、商業登記簿謄本(個人法人企業) | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | 個人企業法人(1人会社など)に限り可 | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
GMOグループの子会社が提供するこのサービスは、個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングを展開しています。利用対象はあくまで広義の個人事業主・フリーランスに限られており、法人は「個人法人企業」(1人会社など個人だけでやっている会社)に限定されます。
資金調達だけでなく、屋号やペンネームでの口座開設、トラブル発生時の補償、フリーランス向けの保険といった多様なサポートを提供しており、個人事業主の経営活動全般を支援する体制が整っています。特に「フリーナンス口座」を開設すれば、申込み後即日で資金を受け取ることが可能です。ただし、メインバンクとは別口座を用意する必要があるため、手間に感じる方もいるでしょう。口座を開設せずに利用することもできますが、その場合は手数料が高めに設定されています。
取扱いは2社間ファクタリングのみで、申込みから入金までオンラインで完結する点が利便性の高さを示しています。また、利用回数が増えると手数料が割安になる仕組みを採用しており、継続的に利用するほどお得に活用できるのも特徴です。月額料金が発生するプランもあり、ファクタリングだけでなく保険のように幅広く活用することが可能です。
資金調達に加えて、個人事業主やフリーランスの経営や生活を総合的に支えるサービスであり、単なる資金化手段以上の価値を提供している点が大きな魅力です。オンライン完結で手軽に使えるため、全国の個人事業主にとって頼れる選択肢となっています。
FREENANCEの公式サイトビートレーディングは個人事業主対応で少額もOKの老舗業者

| 買取手数料 | 2%~12% | 入金スピード | 最短即日、1時間 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 上限なし、下限なし | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書or注文書、通帳コピー(2か月) | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
ビートレーディングは、東京本社を中心に大阪や名古屋など全国の主要都市に店舗を展開しているファクタリング会社です。取引件数は月間で1,000件を超えており、多くの事業者から高い評価を受けています。オンライン取引を活用することで迅速な対応が可能となり、条件が揃えば申請から最短2時間で資金が振り込まれるため、急な資金需要にも柔軟に応えられます。資金繰りに時間をかけられない企業にとって、頼れる存在と言えるでしょう。
さらに、見積もりや契約のやり取りにはLINEを導入しており、利用者は書類の提出や相談をスマホから簡単に行えます。従来のように郵送や来店を必要としないため、業務の合間にも手続きが進められる点が利便性の高さにつながっており、口コミでも好意的な声が多く見られます。
また、同社は「将来債権」にも対応している点が特徴的です。請求書の発行を待たずに、発注書や注文書の段階で資金化できる仕組みを導入しており、資金が入るまでのタイムラグを短縮できます。2020年の民法(債権法)改正で将来債権の譲渡が正式に認められましたが、同社はその以前から積極的に「注文書ファクタリング」を取り入れてきた先駆けでもあります。
こうした先進的な取り組みに加え、利便性とスピードを重視した制度設計、UI設計を行っている点が、多くの経営者から選ばれる理由です。新しい仕組みを積極的に取り入れながら事業主様の経営改善を支援しているビートレーディングは、信頼性と実績を兼ね備えたファクタリング会社として広く認知されています。
ビートレーディングの公式サイトPAYTODAYは個人事業主向けに10万円からオンライン即日対応

| 買取手数料 | 1%~9.5% | 入金スピード | 最短即日、30分 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 上限なし、下限なし | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、本人確認書類、(法人のみ)直近の決算書一式(勘定科目内訳明細書 含) | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | Dual Life Partners株式会社 |
PAYTODAYは、インターネット上で完結する形式のファクタリングを提供している事業者であり、その大きな特徴は人工知能を取り入れた独自の審査にあります。従来の融資とは異なり、ファクタリングは資金の前払いに近い仕組みであるため、AIが中心となる審査でも支障はなく(法的にも問題ない)、むしろ効率性が高いと言う利点があります。
このAI活用により、申込みから結果が出るまでの時間を短縮できるだけでなく、情報処理の精度も高くなり、さらに審査に携わる人員を最小限に抑えられることから、運営コストの削減にも寄与しています。そのコスト削減の成果は利用者に還元され、比較的低い手数料でサービスを受けられる点は利用者にとって大きな魅力と言えるでしょう。
もっとも、自動化された審査の特性上、書類から読み取れる定量的な情報には強い一方で、担当者に直接会って伝えられるような熱意ややる気といった定性的な部分は反映されにくい可能性もあります。そのため、資料面で十分な内容を整えてAI審査で問題なく申込めるか、それとも人を介した従来の審査のほうが適しているかはみなさまが判断すべき点です。
AIによる合理的な審査を肯定的に受け止められるのであれば、PAYTODAYのファクタリングサービスは検討に値します。
PAYTODAYの公式サイトOLTAは個人事業主も利用でき買取上限下限なしで柔軟対応

| 買取手数料 | 2%~9% | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 上限なし、下限なし | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、確定申告書/決算書、本人確認書類 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる(ただし、追加資料提出が必要(開業届と過去4か月の入出金明細)) |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | OLTA株式会社 |
OLTAは全国規模で展開しているオンライン専業のファクタリングサービスで、金融機関との幅広い連携を強みにしています。どの銀行口座にも振込可能な体制を整えており、すでに1万社を超える企業が利用実績を持つ点からも信頼性の高さがうかがえます。とりわけ2社間ファクタリングに注力しており、売掛先を介さずに事業者とOLTAだけで契約が成立するため、申込みから入金までの流れが非常に迅速です。
同社は実店舗を持たず、すべての手続きをオンラインで完結させる仕組みを採用しています。そのため、北海道や九州、離島など物理的な距離に関係なく、インターネット環境さえあれば資金調達が可能です。これにより地方の事業主様にも使いやすいファクタリングになっています。
さらに、システムは初めての方でも操作しやすく設計されており、煩雑な手間を最小限に抑えています。急ぎで資金を用意したい場合でも、OLTAの2社間ファクタリングを活用すれば即日入金の可能性が高く、資金繰りの強い味方となるでしょう。
ただし、利用条件には注意が必要です。個人事業主やフリーランスの場合は、開業届や直近4か月分の入出金明細の提出が求められるため、事前に準備しておくことが重要です。一方で法人企業においてはこうした制約はなく、安心して申込めます。全国どこからでも使える柔軟性とスピード感を兼ね備えたサービスとして、多くの事業主様に親しまれています。
アクセルファクターは審査通過率93%で30万円から買取対応

| 買取手数料 | 2社間ファクタリング 3%~10% 3社間ファクタリング 1%~8% | 入金スピード | 最短即日、2時間 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 30万円~3億円 | 審査通過率 | |
| 2社間 | できる | 3社間 | できる |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー、本人確認書類、直近の確定申告書・決算書 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社アクセルファクター |
この会社はファクタリング初期から営業していて、業界の中でも大手として知られています。大企業に限らず、個人事業主やフリーランスまで幅広く、利用者の規模や状況に合わせて柔軟なプランを提示してくれます。契約方式は2社間ファクタリング、3社間ファクタリングのどちらも対応しており、さらに近年注目されている「将来債権ファクタリング」にも積極的です。請求書が発行される前の注文書や発注書をもとに資金化できるため、発注から納品までの間に必要となる資金繰りをスムーズに進められるのが強みと言えます。
買取可能な上限額は最大で3億円と高額に設定されているため、大規模プロジェクトや公共工事、設備導入といった際の資金需要にも十分に対応できます。基本はオンライン手続きですが、郵送や対面でのやり取りも選択でき、利用者のニーズに応じた柔軟な手続きが可能です。初めてファクタリングを利用する事業主様にとっても安心感があります。
さらに、単なる資金調達の枠を超えて、経営全体に関するアドバイスを受けられる点も特徴です。同社は「中小企業経営力強化支援法」に基づき、関東財務局長と関東経済産業局長の認定を得ている公的な支援機関でもあります。そのため、資金調達だけでなく経営改善や事業拡大に関するコンサルティングも提供しており、幅広い課題に対応できる体制を整えています。東京商工会議所の会員企業で社会的信用度も極めて大きいファクタリング会社になります。
アクセルファクターの公式サイトFinFinファクタリングはスマホ完結の個人事業主向けサービス

| 買取手数料 | 3%~10% | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 1万円以上 | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | スマホインボイスFinFinで発行した請求書 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 会計バンク株式会社 |
「FinFinファクタリング」は、個人事業主やフリーランスに人気のオンラインファクタリングサービスです。会計バンク株式会社とGMOクリエイターズネットワーク株式会社が共同で運営しており、請求書の発行から資金化までスマートフォンやパソコン上で完結できるのが大きな特長です。
このサービスは、スマホアプリ「スマホインボイスFinFin」で作成した請求書を利用することで、支払期日前の売掛金を簡単に現金化することが可能です。申込みはオンライン上で完了し、来店や面談の必要はありません。取引先へ通知せずに利用できる二社間ファクタリング方式を採用しているため、今後のビジネス関係に影響を与える心配もありません。
さらに、請求書1通から申込み可能で、最低1万円と言う小口から利用できる点も魅力です。急な資金需要に柔軟に対応できる仕組みは、特に小規模事業者やフリーランスの資金繰りを力強く支えます。手数料は3%から10%の範囲で設定されており、明瞭な条件のもとで安心して利用できます。
利用の流れもシンプルで、まずは「スマホインボイスFinFin」をダウンロードし、請求書を発行します。その後、FinFinファクタリングで買取条件を確認し、条件に納得すれば対象となる請求書を選んで申込むだけです。必要な手続きはすべてオンラインで完了し、迅速に資金を調達できます。
「FinFinファクタリング」は、個人事業主やフリーランスにとって、便利で手軽にできるファクタリングです。
MBpayは個人事業主特化で一律手数料8%で2回目以降即日入金

| 買取手数料 | 2%~8% | 入金スピード | 最短即日 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 10万円から | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | 請求書+α | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できない | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社マイナビブリッジ |
就活などでお世話になったことがある「マイナビ」が運営するファクタリングサービスです。法人向けは「マイナビブリッジ」と言うファクタリングですが、個人事業主やフリーランス向けには「MBpay」と言うファクタリングサービスになります。
MBpayは、マイナビグループが運営する個人向け2社間ファクタリングサービスです。独立したばかりで銀行融資を受けづらい方や、支払いサイトが長く資金繰りが不安定な方、さらには売上拡大のチャンスを資金不足で逃したくない方に向けて、安心して利用できる資金調達の仕組みを提供しています。取引先への通知を必要としない2社間ファクタリングを採用しているため、取引関係に影響を与えることなく請求書を資金化できるのが大きな特長です。
利用方法はシンプルで、お客様が保有する請求書をMBpayに売却すると、手数料を差し引いた金額が入金されます。その後、売掛先からの入金を確認したうえでMBpayへ返済する流れとなります。初めての方でも安心して利用できるよう、利用実績がなくても申込みが可能で、必要書類も最小限に抑えられています。
手数料は8%以内と明確に設定されており、業界でよく見られる「最低◯%〜」と言う表記とは異なり、わかりやすく安心できる料金体系です。さらに、資金の振込スピードも速く、初回でも2営業日以内、2回目以降であれば最短当日の入金に対応しているため、急な資金ニーズにも柔軟に対応可能です。
従来の銀行融資やカードローンと比べても、MBpayは審査から入金までのスピード、利用可能額の幅広さ、そして信用情報に影響がない点で優れています。マイナビグループが運営母体であることからも、信頼性の高さと安心感が大きなメリットです。
AIファクタリングのバイオンは個人事業主歓迎でAI審査最短60分

| 買取手数料 | 一律10% | 入金スピード | 最短即日、60分 |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | 下限5万円 | 審査通過率 | 非公開 |
| 2社間 | できる | 3社間 | できない |
| 必要書類 | 請求書、通帳コピー(3か月)、本人確認書類、確定申告書・決算書、契約書等 | オンライン契約 | できる |
| 法人の利用 | できる | 個人事業主の利用 | できる |
| 債権譲渡登記 | 不要 | 運営会社 | 株式会社バイオン |
バイオンは、個人事業主やフリーランス、さらには法人のお客様まで幅広く利用できるオンライン型のファクタリングサービスを提供しています。最大の特徴は、すべての手続きがオンライン上で完結する点です。必要な書類はパソコンやスマホからアップロードするだけで提出できます。その情報をもとに独自のAIが迅速に審査を行います。これにより、最短60分と言うスピードで資金調達ができ、急な資金需要にも柔軟に対応できます。
従来の銀行融資のように時間や手間がかかる煩雑な手続きを省略できるほか、個人事業主やフリーランスだからといって断られてしまうこともありません。また、既存のファクタリングサービスで手数料が高すぎるとお悩みの方にも適したサービスとなっています。バイオンのAIファクタリングなら、安心して利用できる明瞭な手数料体系を採用しており、手数料は一律10%とシンプルです。さらに、初期費用や月額利用料は一切かかりません。
加えて、2社間ファクタリング限定なので、売掛先に知られずに利用できる点も大きな安心材料です。来店や対面での面談も不要なので、全国どこからでも利用が可能であり、特に時間をかけられない方や資金繰りに悩む小規模事業者にとって大きなメリットとなります。
「今すぐ資金を確保したい」「取引先に知られたくない」「できるだけ手続きを簡単に済ませたい」、こうしたニーズに応えるのが、バイオンのAIファクタリングです。
Payなびは個人事業主も複数業者から一括見積即日比較可能

| 買取手数料 | さまざま | 入金スピード | さまざま |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | さまざま | 審査通過率 | さまざま |
| 2社間 | できるファクタリング会社が多い | 3社間 | さまざま |
| 必要書類 | さまざま | オンライン契約 | できるところが多い |
| 法人の利用 | さまざま | 個人事業主の利用 | さまざま |
| 債権譲渡登記 | さまざま | 運営会社 | 各社 |
Payなびは、複数のファクタリング会社に対して一度の申込みで見積もり依頼ができる便利なオンラインサービスです。ファクタリング会社ではないのでご注意ください。利用者が個別に何社も申込みをする必要がなく、ワンクリックでまとめて査定依頼が可能なため、資金調達にかかる時間や労力を大幅に削減できます。従来、法人限定のサービスが多い中で、Payなびは法人企業だけでなく、個人事業主やフリーランスも利用できます。
最短30分で見積もりが提示されるスピードに加え、審査に必要なのは決算書と直近3か月分の入出金明細(通帳コピー)のみで済みます。来店や面談の必要はなく、必要な書類はすべてオンライン上からアップロードするだけで手続きが完結します。忙しい事業主様や、できるだけ早く資金化を進めたい方にとって非常に使いやすい仕組みとなっています。
利用の流れとしては、インターネットから査定を依頼し、条件が合えばそのままファクタリング契約へ進むことが可能です。
「どのファクタリング会社を選べば良いかわからない」「条件を比較して決めたい」と感じている方にとって、Payなびの一括査定サービスは心強い味方となります。効率的に最適な取引先を見つけられるこの仕組みは、多くの事業者にとって非常に実用的な選択肢です。
チョウタツ王は資金調達の個人事業主も使える一括見積サービス

| 買取手数料 | さまざま | 入金スピード | さまざま |
|---|---|---|---|
| 買取可能額 | さまざま | 審査通過率 | さまざま |
| 2社間 | できるところが多い | 3社間 | さまざま |
| 必要書類 | さまざま | オンライン契約 | できるところが多い |
| 法人の利用 | さまざま | 個人事業主の利用 | さまざま |
| 債権譲渡登記 | さまざま | 運営会社 | 各社 |
「チョウタツ王」は、ファクタリング業界で初めて一括見積査定を可能にしたサービスです。資金調達を検討する事業者にとって大きな負担となる時間や労力を軽減し、複数社の査定結果を比較することで、より有利な条件での資金化を実現します。引っ越し会社に一括して見積もりを取るサービスがありますが、そのファクタリング版です。
現在、全国には数百社のファクタリング会社があり、それぞれが自社をアピールしています。しかし、利用者が最適な取引先を自力で探し出すのは簡単ではありません。相見積もりを取るにしても、通常は売掛金の額面や入金予定日、会社情報など多くの情報を入力し、それを複数のファクタリング会社へ個別に送る必要があります。この作業は非常に手間がかかり、資金調達を急ぐ事業者にとって大きな負担となっていました。
不動産売却や中古車査定、引っ越し見積もりなどでは一括査定サービスがすでに主流となっています。同様に、ファクタリングにおいても「複数社の条件を比較して少しでも有利に売掛金を現金化したい」と言うニーズは確実に存在しており、それに応える形で誕生したのが「チョウタツ王」です。
このサービスを利用すれば、個人事業主やフリーランスが保有する売掛金を一度の申込みで複数のファクタリング会社に査定してもらえるため、より良い条件での資金調達を選択できます。しかも査定は完全無料で利用できるため、費用の心配も不要です。
「どこよりも高く売掛金を買い取ってほしい」「手間をかけずに資金を確保したい」といった要望をお持ちの事業者にとって、「チョウタツ王」は心強いツールです。ぜひ一度試してみてください。
個人事業主向けファクタリングの選び方をわかりやすく解説
個人事業主やフリーランスの事業主様向けのファクタリング会社は、法人が利用できるファクタリング会社よりも数が少なくなっています。上述のように少額の売掛債権を買い取っても手数料収入が相対的に少なく、ファクタリング会社に「うまみ」が少ないからです。
そうした中で個人事業主やフリーランスの事業主様も利用できるファクタリング会社をどのように選べば良いのでしょうか?個人事業主向けファクタリングの選び方は以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
個人事業主やフリーランスの利用が可能な業者か確認
個人事業主がファクタリングを利用する際には、まずそのサービスが法人向けだけでなく、個人事業主やフリーランスでも契約可能かを確認することが大切です。ファクタリング会社の中には利用者を法人専用としている業者も多く、申込みができない場合があります。
一方で、個人事業主に特化していたり、屋号やペンネームでの契約を認めている業者も存在しますので、自分の事業形態に合っているかを見極める必要があります。また、手数料の水準や入金スピード、契約形態(2社間ファクタリングか3社間ファクタリングか)によって条件が大きく変わるため、複数の業者を比較検討することが重要です。
さらに、ホームページや口コミなどを確認し、実際に同じような立場の利用者が問題なく利用できているかもチェックポイントになります。こうした点を踏まえて選ぶことで、個人事業主でも無理なくファクタリングできる会社を探してください。
10万円など少額の利用が可能な業者か確認する
個人事業主がファクタリングを利用する際には、少額から対応できる業者かどうかを必ず確認することが大切です。個人事業主やフリーランスの場合、数百万円規模の大口資金調達よりも、10万円や30万円といった比較的少額の資金をすぐに必要とするケースが多くなります。
しかし一部のファクタリング会社は高額の売掛債権を対象とした取引にしか対応していない場合があり、少額利用を希望しても断られてしまうことがあります。そのため、公式サイトや事前相談で「最低利用額はいくらから可能か」をチェックしておくことが重要です。少額から利用できる業者であれば、急な支払いへの対応や短期的な資金繰り改善に役立ち、無理なく活用できます。さらに、手数料の水準や入金までのスピードも合わせて確認しておくと、安心して利用できるでしょう。
少額利用は手数料が10%以上になるケースが多い
個人事業主やフリーランスがファクタリングを利用する際、少額の取引では手数料が高めに設定される傾向があります。特に10万円前後の請求書を対象とする場合、10%以上の手数料がかかるケースは珍しくありません。
これは、少額であっても審査や契約などの事務コストが一定程度必要となるためです。そのため、急ぎで資金を確保したいときには便利ですが、利用額が少ないほど実際に手元に残る金額が減ってしまう点に注意が必要です。資金繰りの改善を目的とするなら、手数料の上限や最低利用額を事前に比較検討し、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
必要書類が少ない業者が審査甘めの判断基準のひとつ
個人事業主やフリーランスがファクタリングを利用する際には、必要書類の数や内容を確認することが重要なポイントとなります。一般的に、提出書類が少ない業者は審査のハードルが低めであると判断されることが多く、迅速に資金を確保したい方に向いています。
たとえば、請求書と本人確認書類のみで申込みができる業者であれば、決算書や確定申告書を求められるケースに比べて審査通過の可能性が高まります。ただし、書類が少ない=必ずしも安心できるわけではなく、その分手数料が高めに設定されている場合や、利用限度額が小さい場合もあるため注意が必要です。
選ぶ際には「審査の通りやすさ」と「利用コスト」のバランスを見極め、資金繰りの状況に最も適したファクタリング会社を選ぶが大切です。
入金スピードを確認!急ぎなら即日入金対応業者へ
個人事業主やフリーランスがファクタリング会社を選ぶ際、入金までのスピードは非常に重要なポイントです。急な支払いに対応する必要がある場合や、資金繰りが逼迫している場合には、申込み当日に入金可能な即日対応の業者を選ぶと安心です。業者によっては審査や契約に時間がかかり、数日以上かかることもあるため、事前に公式サイトや問い合わせで「最短入金までの時間」を確認しておくことが大切です。
特に少額資金の調達であっても、即日入金に対応している業者であれば、取引先への支払いや人件費支払い、仕入れなど、急な出費にも柔軟に対応できます。また、入金スピードだけでなく、手数料や必要書類の有無も合わせて確認することで、スムーズかつ効率的に資金を確保できるファクタリング業者を選べます。迅速さと利便性を重視し、自身の事業状況に合ったサービスを見極めましょう。
対面不要のオンライン完結サービスを選ぶと審査が早い
個人事業主やフリーランスがファクタリングを利用する際は、対面不要でオンライン完結できるサービスを選ぶと、審査がスピーディーに進む利点があります。契約や書類提出をすべてパソコンやスマホで完結できるため、店舗への移動や面談にかかる時間を省略でき、申込みから入金までの期間を短縮できます。
また、オンラインファクタリング対応のファクタリング会社は書類のデータ提出で済むことが多く、手続きも簡単です。特に急ぎで資金が必要な場合や、事務所を離れられない状況でも利用しやすく、少額から大口債権まで柔軟に対応してもらえることが多いため、効率良く資金調達を行いたい個人事業主たフリーランスにはおすすめの選び方と言えます。
2社間ファクタリング契約のみが即日入金に対応
即日資金調達したい場合、2社間ファクタリングを選択してください。3社間ファクタリングは売掛先への債権譲渡通知や同意が必要になり、それをその日中に行うことはできません(極めて難しい)。
2社間ファクタリングならば事業主様とファクタリング会社の2社で完結するので、当事者間で合意できれば速やかに売掛債権を買い取り、ファクタリングによって資金調達(入金)まで進みます。2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比較して手数料が高くなりますが、それは資金調達の迅速性と「トレードオフ」の関係になるのでご了承ください。即日資金調達なら2社間ファクタリング一択になります。
相見積もりOK!複数の業者に申し込んでみる
個人事業主やフリーランスがファクタリングを利用する際は、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を活用することが重要です。ファクタリング条件はファクタリング会社ごとに手数料や入金スピード、審査基準が異なるため、比較することでより条件の良い業者を選べます。
特に少額資金や急ぎの資金調達が必要な場合は、前もって入金までのスピードや手数料率を事前に確認しておくことで、無駄を避けられます。また、相見積もりを行うことで、自分の事業規模や売掛債権の状況に合った最適なファクタリング会社を見極めやすくなります。最近ではオンラインで簡単に申込みや見積もりが完結する業者も増えており、来店不要で複数社の条件を比較できるのも大きなメリットです。上記の「Payなび」や「チョウタツ王」などの一括見積りサイトも有効活用してください。
少しでも有利な条件で資金調達するために、まずは複数の業者に相見積もりを取ることをおすすめします。
個人事業主がファクタリングの審査に通るコツ
個人事業主やフリーランスの事業主様がファクタリング審査に少しでも通りやすくするためには、いくつか押さえておいていただきたいポイントがあります。
ここでは審査に通るコツとして、以下のポイントについて紹介します。
それぞれ順に解説します。
大手企業・官公庁・自治体関連の請求書を提出する
個人事業主がファクタリングを利用する際、審査通過率を高くするためのポイントのひとつが、信用力の高い請求書を提出することです。特に大手企業や官公庁、地方自治体などの「公共セクター」への請求書は、ファクタリング会社から見ても信頼性が高く、貸し倒れや支払い遅延のリスクが低いと判断されやすくなります。
そのため、赤字決算や税金滞納など、個人事業主自身の財務状況に不安がある場合でも、取引先の信用力を示す請求書を用意することで、審査通過の可能性を高められます。さらに、請求書の内容が明確で正確であることも重要で、金額や支払期日、契約内容が一目で確認できる書類は、審査担当者の安心材料となります。このように、取引先の信用力を示す請求書を選ぶことは、個人事業主でも確実に資金調達を実現するための有効な戦略と言えます。
ファクタリングは売掛先の信用度が審査通過率に直結する
個人事業主やフリーランスがファクタリングを利用する際、審査通過のカギとなるのは自社ではなく売掛先の信用度です。ファクタリング会社は売掛金の回収可能性を重視するため、請求先が大手企業や官公庁、自治体と言った信用の高い取引先であれば、個人事業主自身の赤字決算や税金滞納があっても審査を通過しやすくなります。
逆に、信用力の低い企業、つまり聞いたことがない中小企業やどこのだれかわからない個人への請求書では、手数料が高くなったり審査が通りにくくなる場合があります。そのため、請求書の提出先を慎重に選び、信用度の高い売掛先の請求書を用意することが、個人事業主やフリーランスがスムーズに資金を調達するための重要なポイントとなります。
支払期日の近い売掛金を使用すると通過率UP
個人事業主がファクタリングを利用する際、支払期日の近い売掛金を選ぶことも審査通過率を高めます。ファクタリング会社は売掛金を回収できる可能性を重視しており、支払期日が迫っている請求書であれば、入金確実性が高いと判断されやすくなります。突発的な事件や事故、災害によって売掛先が支払いできなくなるリスクが少ないからです。
売掛先の信用力と合わせて支払期日の短さが評価されると、審査通過の可能性が高まります。また、支払期日が近いことで資金の回転も早く、手数料負担を抑えながら必要な資金を確保しやすくなります。利用時には、請求書の金額や支払期日、契約内容が明確であることも確認し、ファクタリング会社が安心して取引できる状態にしておきましょう。このように、支払期日の近い売掛金を利用することは、個人事業主が迅速かつ確実に資金調達を行うための有効な方法と言えます。
入金希望日の午前中に申込みを完了させる
申込みのタイミングも重要です。特に、入金希望日の午前中までに申込み手続きを完了させることで、当日中の審査や入金が間に合いやすくなります。多くのファクタリング会社では、午前中までに必要書類が揃っていれば、審査を当日開始でき、最短で当日の午後や翌朝には入金が可能です。
逆に、午後に申込みを行うと、審査開始が翌営業日になり、資金が必要なタイミングに間に合わないことがあります。また、書類の不備や確認事項があった場合にも、午前中までに申請しておくことで、修正や資料を追加提出できる時間的余裕が生まれ、当日中の資金調達につながります。このように、入金希望日に間に合わせたい場合は、午前中までに申込みを済ませることが、個人事業主やフリーランスには重要なポイントになります。
書類に忘れや不備がないようにしっかりと準備する
提出書類の準備を入念に行うことも重要です。請求書や本人確認書類など、必要な書類に漏れや誤りがあると、審査が遅れたり、場合によっては再提出を求められることもあります。
特に請求書に金額や支払期日、売掛先の情報が正確に記載されているかを確認することが大切です。事前に書類を整理し、必要項目がすべて揃っているかチェックしておくことで、ファクタリング会社の審査担当者が安心して取引を判断でき、通過率を高められます。準備をしっかり行うことは、個人事業主やフリーランスでも資金調達を実現するための基本的なポイントです
申込者の誠実で丁寧な対応もしっかり見られている
審査で見られるのは書類や売掛先の信用だけではありません。申込み時の対応も重要な判断材料となります。問い合わせや書類提出の際に、誠実で丁寧な対応を心がけることで、ファクタリング会社に安心感を与え、審査通過の可能性が高まります。面談を実施しないファクタリング会社も、やり取りの様子は当然チェックしています。
たとえば、質問には正確に答え、必要書類を期限内に提出する、修正依頼があれば迅速に対応する、といった行動が評価につながります。特に個人事業主の場合、「法人の信用」はわからないので、ファクタリング会社に対する誠実さと丁寧さは資金調達成功の重要なポイントです。
個人事業主がファクタリングの審査に落ちたときの対処法
ファクタリングの審査通過率は60%~70%で融資よりも高いと言われています。しかし、落ちる可能性はあるわけで、そのときには迅速な対応が必要です。融資では間に合わないからファクタリングを希望するケースも少なくなく、そのままにしてしまうと一気に資金が圧迫されて支払えなくなってしまいます。
以下、複数の対処法についてぜひ頭に入れておいてください。
それぞれ順に解説します。
銀行融資や信用金庫の短期融資制度を活用して資金を確保
個人事業主がファクタリングの審査に落ちた場合、まずは別の資金調達手段を検討することが重要です。特に銀行や信用金庫が提供する短期融資制度は、審査基準や用途が比較的明確で、急な資金需要に対応しやすい選択肢となります。もちろん融資なので、即日資金調達はできず、最短でも2週間程度かかります。
運転資金向けの短期ローンや当座貸越制度を活用することで、支払期日が迫る人件費や仕入れ資金を確保できます。審査のポイントは、売上や取引実績の提出、返済計画の明確化などで、ファクタリングとは異なる評価軸となります。
また、信用金庫など地域密着型の金融機関は、個人事業主やフリーランスに対して柔軟な対応をしてくれる場合も多く、資金繰りの相談もしやすいのが特徴です。ファクタリングの審査に通らなかった場合でも、こうした短期融資制度を活用することで、事業の運営や支払い遅延のリスクを最小限に抑えながら、必要な資金を確保することが可能です。
日本政策金融公庫の新規開業資金や運転資金融資を利用
個人事業主がファクタリングの審査に落ちた場合の対処法の1つが、日本政策金融公庫の融資制度です。特に新規開業資金や運転資金融資は、個人事業主やフリーランスでも比較的利用しやすく、事業計画や資金使途が明確であれば審査を通過しやすい特徴があります。
新規開業資金は開業間もない事業者向けに設けられており、開業準備資金や設備投資、運転資金に活用できます。また、運転資金融資は既存事業の資金繰りや短期的な支払いに対応するために使えるため、急な支出や売掛金回収までのつなぎ資金にも役立ちます。
ファクタリング審査に通らなかった場合でも、日本政策金融公庫の融資を活用すれば、返済計画に沿って安定的に資金を確保でき、事業運営の継続や拡大に活かすことが可能です。ただし、審査には時間がかかるため「明日までに〇〇万円必要」と言う資金需要には応えられません。
低金利のビジネスローンで短期的な運転資金を補う
資金繰りを維持するため、ノンバンク系のビジネスローンを活用するのも有効な方法です。特に短期的な運転資金が必要な場合には、審査や契約手続きが比較的迅速で、入金までの期間が短い(最短数日)ビジネスローンを選ぶことで、急な支払いにも対応できます。
融資の金利が低利率であれば、資金調達コストを抑えながら必要な運転資金を確保でき、ファクタリングと比べても返済負担が軽減されるメリットがあります。また、複数の金融機関の条件を比較することで、利率や限度額、返済期間など、自身の事業状況に合った最適なローンを選ぶことが可能です。
このように、低金利ビジネスローンを活用することは、ファクタリング審査に落ちた際の有力な資金調達手段のひとつです。ただし、ビジネスローンは「融資」であり信用情報照会があり、信用情報に利用歴が記載されます。ビジネスローン利用歴は減点要素なのは事実なので、よく考えて利用してください。
請求書カード払いサービスを利用して支払い期限を延ばす
資金繰りを調整する方法として請求書カード払いサービスの利用も有効です。このサービスを使うと、買掛金の支払いをカード会社が立て替えてくれるため、実際の支払日を延ばせます(最大60日)。3日後の支払い日だった買掛金も、請求書カード払いによって実際に口座から引き落とされるのは、「翌月末日」など一定の支払いサイトを経た後になります。
結果として、現金が手元にない状態でも買掛金の支払い期日を調整でき、資金不足による不渡りを回避できます。また、請求書カード払いはオンラインで手続きが完結することが多く、急ぎの支払いにも対応可能です。ファクタリングの審査に通らなかった場合でも、こうした仕組みを活用することで、事業運営に必要な資金を確保しやすくなります。ただし、社会保険料や厚生年金について請求書カード払いができるサービスはごくわずかです。
オンラインレンディングを利用して即日入金を受ける
オンラインレンディングを利用することで即日入金を受ける方法があります。オンラインレンディングとは「オンライン融資」とも呼ばれ、会計データなどを元に人工知能(AI)が与信モデルを作り、オンライン上ですべての手続きが完結する融資サービスです。三菱UFJ銀行やみずほ銀行傘下の会社が行っていて、社会的信用度はあります。
オンラインレンディングは、申込みから審査、契約までをすべてネット上で完結できるため、迅速に資金を調達できるのが特徴です。事業実績をもとに審査が行われるため、ファクタリングで通らなかった場合でも、審査に通る可能性があります。特に急な支払いや仕入れ資金の不足に対応したい場合、オンラインレンディングは手続きの簡便さと「即日入金可能」が大きなメリットとなります。
クレジットカードのキャッシング枠を一時的な資金源に
一時的な資金繰りとしてクレジットカードのキャッシング枠を活用する方法があります。キャッシング枠を利用すれば、売掛金の入金を待たずに必要な現金をすぐに確保でき、急な支払いや仕入れ資金の不足に対応可能です。
ただし、金利は比較的高めであるため、あくまで短期的な資金源としての利用が前提となります。キャッシング利用歴も信用情報に記載されるので、今後にプラスにはなりません。返済計画を明確に立て、必要な金額だけをキャッシングすることで、利息負担を抑えながら資金不足を補えます。
クレジットカードのキャッシングは手続きも簡単で即日利用できる点が、個人事業主にとっての利便性の高い資金調達手段と言えます。
不要な在庫や資産を現金化して運転資金に充てる
いわゆる「アセットファイナンス」による資金調達です。不要な在庫(不良債権化しているものも含む)や資産(動産、不動産)を現金化して運転資金に充てる方法です。売れ残った商品や使っていない設備、古い機材などを売却することで、銀行融資やファクタリングに頼らず現金を確保できます。ただしすぐに売れるかどうかはわかりません。
現金化までの手続きが簡単な在庫や資産であれば、短期間で資金を調達でき、急な支払いや仕入れに間に合います。また、現金化によって資産の有効活用と同時に、経営の無駄も見直せるメリットがあります。負債化していた不良債権を多少なりとも現金化することで「オフバランス化」にもなります。
リースバックで事務所や設備を売却しつつ利用を継続する
リースバックを活用する方法があります。リースバックとは、所有する事務所や設備を一度売却して現金化し、そのままリース契約で使用を継続できる仕組みです。
これにより、資金を確保しながら事業運営を止めることなく、必要な運転資金や支払い資金に充てることが可能です。特に固定資産が多い場合や大口の資金が必要な場合に有効で、急なキャッシュフロー不足にも柔軟に対応できます。
売却後も設備や事務所を使えるため、事業活動に支障をきたさず資金調達できる点が、個人事業主にとって大きなメリットです。買い直すこともできますがそのためには多額のキャッシュが必要になります。
個人事業主がファクタリングを利用するときの注意点
個人事業主やフリーランスの事業主様がファクタリングを利用する際、注意していただきたい点を解説します。法人と比べて対応しているファクタリング会社が少ないからと言って、安易に妥協してしまうと条件が悪く、ファクタリングの良さを消してしまう選択となってしまいます。
慌てて決めずに、しっかり事前にファクタリング会社の候補を決めておくのも良いでしょう。個人事業主がファクタリングを利用するときの注意点は以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
償還請求権あり契約(リコース型)は避ける
個人事業主がファクタリングを利用する際、特に注意すべき点のひとつが契約の種類です。ファクタリングには「償還請求権あり契約(リコース型)」と「償還請求権なし契約(ノンリコース型)」があり、個人事業主はリコース型を避けることが重要です。
リコース型では、売掛金の回収ができなかった場合、利用者である事業主自身が返済義務を負うことになります。つまり、売掛先の支払いが滞ると、事業主自身が負担を負わなければならず、資金繰りが悪化するリスクが高まります。一方、ノンリコース型であれば、売掛先が支払不能になった場合でも、事業主に返済義務は発生しません。特に個人事業主は資金繰りに余裕がないことも多いため、リコース型を避け、返済リスクが事業主に及ばない契約を選ぶことが、安心してファクタリングを活用するための基本的なポイントです。
なお、リコース型のファクタリング契約は「融資である」と言う裁判例が出ていて、現在リコース型ファクタリングは激減しています。リコース型ファクタリングを求めるファクタリング会社=悪徳業者、くらいの認識でも良いかもしれません。
債権譲渡登記が必要な業者は契約条件を慎重に確認する
個人事業主がファクタリングを利用する際、債権譲渡登記が必要な業者を選ぶ場合は、契約条件を慎重に確認することが重要です。債権譲渡登記とは、売掛金の権利をファクタリング会社に正式に譲渡したことを公的に記録する手続きであり、法務局で登記を行うことで売掛先に通知されなくても法的に権利が保護されます。
しかし、登記費用や手続きの時間的な負担が発生するほか、事前に契約書の内容を正確に理解しておかないと、後で追加費用や不利な条件が生じる可能性があります。特に個人事業主は資金が限られているため、登記に伴う費用やコストが本業に差し障る可能性もあります。ファクタリング会社を利用する前に、手数料や登記費用、契約解除条件などを確認し、必要であれば専門家に相談することで、安全かつ安心してファクタリングを活用できます。
そこまでするのはとても面倒ですよね。したがって、債権譲渡登記が不要なファクタリング会社をおすすめします。超高額の売掛債権でない限り、債権譲渡登記をするメリットがあまりなく、個人事業主やフリーランスの売掛債権額なら債権譲渡登記不要のファクタリング会社で十分です。
審査なし・必ず通るファクタリングは存在しない
「審査なしで必ず通るファクタリングは存在しない」と言うことは当然です。インターネット上や広告で「審査なし」「必ず資金調達できる」と謳っている業者を目にすることがありますが、こうした情報には注意が必要です。悪徳業者の可能性が極めて高く利用してはいけません。
ファクタリングは売掛金の信用度や売掛先の財務状況をもとに審査が行われるので、融資とは審査基準が異なりますが、審査自体はしっかり行います。結果、審査を通過できないケースもあります。
特に個人事業主やフリーランスの場合、売掛先の信用状況や請求書の正確性、事業内容の透明性などが審査結果に影響します。
審査なし、100%通過を謳う悪徳業者は反社会的勢力やヤミ金融の「フロント組織」かもしれません。
ファクタリングの使いすぎに注意!資金繰りが悪化
個人事業主がファクタリングを利用する際には、当たり前かもしれませんが、使いすぎに注意することが非常に重要です。ファクタリングは手軽に資金を調達できる反面、手数料が発生するため、頻繁に利用すると資金繰りが逆に悪化する可能性があります。
「リボ払い」をしているようなもので、恒常的にファクタリングをすると本来手に入るキャッシュが手数料に消えてしまいます。売掛金の入金前に繰り返しファクタリングで資金を調達していると、支払額に対して手数料負担が積み重なり、実際の利益が圧迫されることがあります。
ファクタリングはあくまで短期的な資金不足を補う手段として活用し、長期的な資金計画(融資や補助金など)と併用することが大切です。キャッシュフローを見直し、ファクタリングしなくても手元にある程度キャッシュがあるのが理想です。ファクタリングは計画的に利用し、手数料や返済スケジュールを把握することもとても重要です。
利用回数に応じて手数料が下がるサービスも一部存在
ファクタリング会社の中には、多く利用すると=「お得意様」になると手数料が下がるところもあります。使い過ぎを促してしまうかもしれませんが、手数料が限界まで下がれば、手数料による支出は減り、本来の売掛金額に近い買い取り金額となります。
どのように利用するかはみなさま次第ですが、こうした「お得意様優遇」のサービスもあると知っておき、ケースによってファクタリング会社を使い分けるのもありです。
個人事業主向けのファクタリングに関するよくある質問
個人事業主向けのファクタリングを行う際に、良く聞かれる質問についてQ&A方式で回答します。ファクタリング独特の基準などもあるのでしっかり押さえておきましょう。
通帳なしで利用できる個人事業主向けファクタリングはある?
ありますが少数です。通帳を確認するのは、Aと言う売掛先から毎月決まった日に売掛金の入金があり、遅延もないことをチェックするためです。通帳がないとそのチェックができないため、逆にファクタリング審査が厳しくなる可能性があります。
クラウドソーシングサイトと紐付いているファクタリングサービスでは、サイトに入出金明細、履歴があるため通帳不要のところもあります。これらは特殊な例であり、やはり継続して安定して入金があることを示す通帳はファクタリング審査を適切なものにすると考えます。通帳を出せないのは「後ろめたい」何かがあると判断されかねません。
開業したばかりでもファクタリングって利用できるの?
できます。ただし、複数回の売掛債権の入金について、通帳コピーなどで証明できないとファクタリングが難しいかもしれません。
本当に継続して事業をしているのかをファクタリング会社は確認したいものです。「第1回目の売掛債権」または「最初の売掛債権」を買い取るのはファクタリング会社にとってリスクです。本当に売掛先が期日までに入金するかわかりませんし、みなさまも継続して事業を行えるのかわかりません。
給与ファクタリングって個人事業主でも使えるの?
使えません。そもそも「給与ファクタリング」(給料ファクタリング)は最高裁の判決で「ファクタリングではなく給与を担保にした融資」と言う判決が出ています。個人事業主の方が事業所得とは別に、どこからか給与をもらっていたとしても、それは給与を担保に融資を受けられるかもと言うことであり、「給与を受け取る権利を売却する」ファクタリングはできません。
「給料ファクタリング」が融資であるので以下を満たさないと違法になります。
- 銀行業か貸金業許可を得た会社が行う
- 手数料を年利換算すると利息制限法の範囲内(15%~20%)
- 信用情報照会あり
- その他融資関連の法律で保護される
ファクタリング会社の多くは銀行業も貸金業許可も得ていないので、実質「給与ファクタリング」はできなくなりました。甘い言葉で「給与ファクタリング」を勧める「ファクタリング会社」は悪徳業者の可能性が極めて高いのです。
個人間取引の売掛金でもファクタリングってできるの?
個人事業主やフリーランスをB、個人客をCとしたBtoC取引は存在します。小売りや外食はBtoCになり、Cの個人客がクレジットカード払いや請求書払いすることはあり得ます。それを売掛債権と見なしてファクタリングできることはありますが、多くのファクタリング会社では個人(C)宛の売掛債権(売掛金)については買い取らないのが現実です。ごく一部のファクタリング会社が個人宛の売掛債権(売掛金)をファクタリングします。
ファクタリングは売掛先の信用が重要であり、商業登記簿謄本も取得できない個人客の売掛債権を買い取るのは、ファクタリング会社にとって大きなリスクになるため、わざわざ買い取りません。個人客でも有名人や社会的地位の高い著名人であれば例外的な対応を受けられるかもしれませんが、原則として個人間取引の売掛債権のファクタリングは、一部ファクタリング会社に限って買い取りします。
なお、事業とは関係ない友人、知人間での「〇月になったら△△万円受け取る」と言う約束は、民事上の契約ですがファクタリングの対象外ですのでご注意ください。

