即日で資金調達が必要になることは、個人事業主や中小企業にはよく起こり得るでしょう。しかし企業規模が大きくはないからこそ、ファクタリングやローンの利用は難しい傾向にあります。
そこでおすすめなのが、「請求書支払い代行サービス」です。近年登場し、安く気軽に使いやすいことから中小企業を中心に利用者が増えています。
本記事では請求書支払い代行サービスを含め、即日使える4つの方法をメリット・デメリットの両面から解説します。一読すれば、自社に合ったものを的確に選べるようになるでしょう。
【数分~即日】緊急時におすすめの資金調達方法
急ぎで資金調達が必要なときには、以下4つの方法から選ぶのが良いでしょう。いずれも即日で利用可能な方法です。以下にメリットと注意点をそれぞれまとめているので、自社や状況に合った方法を模索してみてください。
【数分~即日】緊急時におすすめの資金調達方法
請求書支払い代行サービス
請求書支払い代行サービスとは、その名前のとおり、第3者(サービス業者)に請求を立て替えてもらう方法です。国内では2022年3月から、このようなサービス形態が可能になりました。
目新しいサービスかつ、「比較的安い手数料ですぐに利用できる」ことに不信感を持つ方も少なくないでしょう。しかし、国際ブランドのVisaやMastercardなどが新たに開始したクレカの利用方法を基にしたサービスなので、違法性はありません。
メリット | ・審査なしや簡易審査で利用できるサービスが多い ・手数料が安い(3%~5%程度) ・請求書の支払い期日を実質延長できる ・請求元がクレカ支払いに対応していなくても利用できる |
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注意点 | ・現金は手に入らない ・利用上限額がクレカのスペックに左右される |
即日可能な資金調達方法と比較しても、請求書支払い代行サービスはスピーディーです。「取引先や利用サービスの支払期日が直前にも関わらず、資金が不足している」といった状況に適しています。
ただしサービスの仕組み上、現金が手元に入ることはありません。「面と向かって現金を手渡しする必要がある」ケースには適さないでしょう。
ファクタリング
ファクタリングとは、売掛債権を業者に売却することで資金調達する方法です。
メリット | ・比較的スピーディーに現金が手に入る ・ビジネスローンと異なり、売掛債権や取引先の審査が中心となる |
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注意点 | ・2社間ファクタリングは手数料が高め(5%~15%程度) ・必ず審査がある2社間ファクタリングはやや審査が厳しい |
ファクタリングは、ビジネスローンに比べると審査時間が短い傾向にあります。急ぎで現金が必要なときには、重宝するでしょう。審査では利用者である企業よりも、「売掛債権や取引先が信用に値するか(確実に回収できるものか)」が重視されるのも特徴です。
ただし、逆にいえば取引先が小さな企業や個人事業主など、社会的信用性の低い立場であれば審査落ちの確率が高まります。
この場合、自社と業者だけで契約が完結する2社間ファクタリングではなく、取引先も含めた3社間ファクタリングであれば審査通過率はいくらか上がるでしょう。取引先にファクタリングの利用が知られても問題ないケースでは検討してみてください。
ビジネスローン(消費者金融)
融資を受ける方法はいくつかありますが、即日かつ事業資金の入り用であれば、消費者金融のビジネスローンがおすすめです。(※一般カードローンは事業資金不可、銀行や自治体の融資は即日が難しい)
メリット | ・比較的スピーディーに現金が手に入る ・総量規制の対象外となる |
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注意点 | ・手数料が高め(年利3%~18%程度) ・必ず審査がある |
原則、用途が事業資金のみであるビジネスローンは、総量規制(※)の対象外であるため、審査に通過すれば必要額を手に入れられるでしょう。
(※)個人の借り入れを年収の3分1までと定める制度・貸金業法により制定
ただし審査は必ずあり、そこでは決算書や事業計画書などといった事業実態を示す書類が用いられます。事業を始めたばかりであったり、経営が安定していない状況であったりしては、審査落ちする確率が高まります。
知人から借りる
知人や親族などから借りることで資金調達する方法もありますが、基本的には最終手段と考えるのが無難でしょう。
メリット | スピードや手数料などは知人次第となる |
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注意点 | トラブルに発展する可能性がある |
関係性によっては気軽に借り入れが可能なこともありますが、後のトラブルにつながる恐れがあります。金額に関わらず、借用書と金銭消費賃借契約書だけは最低限、用意するのが良いでしょう。
【企業規模別】即日可能な資金調達方法
大企業であればさまざまな資金調達方法から、状況に合ったものを選べます。しかし個人事業主や中小企業は、大企業に比べると信頼性や安定性が低いことから選べる方法は限られるでしょう。
審査に自信がないときや、特に急ぎのときには「請求書支払い代行サービス」を優先して選ぶのがおすすめです。
【企業規模別】即日可能な資金調達方法
個人事業主や中小企業には「請求書支払い代行サービス」がおすすめ
請求書支払い代行サービスは、審査なしや簡易審査のみで利用開始できます。よって以下のようなファクタリングやローンの審査通過が難しいときにおすすめです。
- 経営基盤が安定していない個人事業主や中小企業
- 売掛債権の信用性が低く、ファクタリングが利用できないケース
- 起業間もなく、決算書や確定申告書など書類が用意できないケース
さらに請求書支払い代行サービスを利用すれば、支払いまでの期間を延長できます。受注から入金までに期間が空き、かつ資金に余力がない小さな企業であれば、キャッシュフローの改善にもよく役立てられるでしょう。
なお、請求書支払い代行サービスにおいて審査がそこまで重視されない理由は、主に以下2つです。
- その特性上、割賦販売法や貸金業法に含まれず、審査の実施を義務付けられていない
- クレカの登録が必須なサービスであり、カード会社の審査をすでに通過している者しか利用できない
「審査なしだから怪しい」や「法外な金利を取られるのではないか」といったことはありません。
むしろ手数料は3%~5%程度のサービスが多く、ファクタリングやローンよりも安く利用できます。資金繰りに苦労しているのなら、まずは請求書支払い代行サービスを検討するのが良いでしょう。
現金が必要なときはファクタリングやローンを検討
現金が必要なときには、個人事業主や中小企業もファクタリングやローンを検討しましょう。とはいえ、近年は現金が手元になくてはいけない契約は数少ないでしょう。
請求書支払い代行サービスは、支払先がクレカ決済に対応している必要はないので、以下のようなケースでも利用可能です。
- 口座振込を求められている取引
- これから契約や決済したい取引(後日、発行された請求を代行依頼)
現在すでに発生しているものだけでなく、未来の請求までスムーズにしてくれるでしょう。
審査なしの「支払い.com」なら急ぎのときも安心
請求書支払い代行サービスを早急に利用したいのなら、「支払い.com」がおすすめです。支払い.comは、東証プライムに上場のカード会社「クレディセゾン」と当社の共同運営サービスです。
長年の金融事業によって蓄積されたノウハウが基にあるからこそ、このスピード性と手数料を実現できました。
審査なしの「支払い.com」なら急ぎのときも安心
ユーザー登録から最短1分で支払い代行
支払い.comは、審査なしで利用可能な請求書支払い代行サービスです。担保はもちろん、書類提出や面談も必要ありません。
セゾンカードであればすべての国際ブランド、そのほかのクレカではVisaもしくはMastercardをご用意ください。後はWebからユーザー登録(無料)さえしていただければ、すぐに利用を開始できます。
利用開始後はそのままWeb上で請求情報を入力すれば、最短1分で代行申請が完了。指定日には、支払い.comが請求額を直接振り込みます。振込名義は指定可能なので、取引先に請求書支払い代行サービスの利用を知られることもありません。
利用金額:109万円 先延ばし日数:60日 導入理由:取引先が倒産し、手元資金が枯渇してしまった 利用者の声:急ぎの振り込みに対応してもらえた、スマホでサクっと利用できた | 導入事例:建設業 A社様
最大60日間、支払いを先延ばしにできる
支払い.comを利用すると、支払い期日を最大で60日間、先延ばしできます。
キャッシュインとキャッシュアウトのタイミング乖離がキャッシュフローに影響を与えているのなら、支払い.comは特に役立つでしょう。※延長可能な期間は、カードの締め日や引き落とし日によって異なります。自社のキャッシュフローサイクルに合ったクレカをご用意ください。
利用金額:100万円 先延ばし日数:60日 導入理由:売上入金のほとんどが半年後のため、経営が不安定だった 利用者の声:100万円~200万円規模で資金繰りが改善された | 導入事例:書籍出版業 株式会社アルファベータブックス様
手数料はたったの4%
支払い.comは登録料が無料なだけでなく、手数料も4%と低めの設定です。本サービスは中小企業をはじめ、これからビジネスを発展させようという挑戦者を応援するために設計しました。
だからこそ手数料はサービスリリース当初から極めて抑え、かつ今後はさらに安くしていきたいと考えております。ビジネスの拡大を模索しているのなら、まずは一度お気軽にお試しください。
利用金額:800万円 先延ばし日数:60日 導入理由:入金サイトが90日のため、資金繰りが困難だった 利用者の声:手数料がファクタリングよりも圧倒的に安い、継続的に使いやすい | 導入事例:システム開発業 B社様
FAQ|よくある質問
ここでは、即日での資金調達に悩む方から寄せられることの多い質問に回答します。疑問を抱えている方は、こちらで解消しましょう。
FAQ|よくある質問
Q.急ぎでまとまった金額(100万円以上)を調達する方法は?
A.振込支払いが可能なら、請求書支払い代行サービスがおすすめです。
即日で請求額をそのまま支払い代行してもらえるので、金額に関係なく、利用しやすいでしょう。
ただし、利用上限額は登録するクレカの利用可能枠に左右されます。事業資金の調達に請求書支払い代行サービスを常用するのであれば、高額な利用可能枠を持つカードを用意しましょう。
なお資金調達方法にはほかにもファクタリングやローンなどがありますが、まとまった金額になると審査に慎重になる業者が一般的です。必要書類が増えたり、審査時間が長くなったりしやすくなるので、注意してください。
Q.Twitter(X)で即日融資を受けられるって本当?
A.詐欺の疑いがあります。利用は避けましょう。
SNS上で「即日融資」を呼び掛けるアカウントでは、金融庁も問題視するほど詐欺事例が頻発しています。
多くは即日のほか「審査なし」をうたっていますが、継続的に金銭の貸付を行うことは「貸金業」とみなされ、法律上、審査が必須です。
なかには個人を装うアカウントもありますが、審査なしの融資をうたう時点で、違法業者である恐れが高いでしょう。一度利用してしまえば、法外な利息を取られたり、さらなる犯罪に巻き込まれる恐れもあります。
Q.中小企業の資金調達が難しい理由とは?
A.以下の理由が兼ね合っています。
- 株式や社債の発行による資金調達(直接金融)がしづらい
- 間接金融(借り入れやファクタリングなど)は審査上、不利になりやすい
中小企業の資金調達は、借り入れやファクタリングに依存する傾向にあります。しかしこれら間接金融は、企業規模が小さいほど、審査に通過しづらいでしょう。
銀行や業者も慈善事業ではないため、より利益が出やすい大企業を優先するためです。
また、中小企業では財務状況を証明するための資料が完備されていないケースが少なくないことも審査に悪影響を及ぼしています。
Q.資金調達の相談はどこでできる?
A.日本政策金融公庫、地方自治体、銀行、資金コンサルタントなどが挙げられます。
状況例 | おすすめの相談先 |
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融資を求める場合 | 日本政策金融公庫銀行 |
資金調達方法を検討したい場合 | 地方自治体資金コンサルタント |
具体的に融資をお願いしたい場合には、金融機関に相談するのがおすすめです。
日本政策金融公庫は政府認可の機関であるため、一般的な銀行よりも低金利で融資を受けられます。その分、審査には時間がかかりやすいので計画的に利用しましょう。
一方、「どのように資金調達すべきか」から相談したい場合には、地方自治体の窓口や資金コンサルタントに相談するのが良いでしょう。
Q.資金繰りを改善するにはどうしたらいい?
A.課題によって改善方法は異なりますが、最低限「即日で資金調達が必要になる」ような状態を避けられる体制づくりは早急にしましょう。
資金調達が必要になる状況は、さまざまあります。状況に応じて適切な方法を取れるように、調達源は複数用意しておくと良いでしょう。以下は一例です。
- 請求書支払い代行サービス……キャッシュフロー改善、黒字倒産対策
- ファクタリング……キャッシュフロー改善、黒字倒産対策
- 法人カード……キャッシュフロー改善
- 経営セーフティ共済……取引先の倒産対策
- 売掛保証サービス……取引先の倒産対策
そのほかでは業種や状況に応じて、国や地方自治体から助成金・補助金が出るケースもあります。資金繰りに使える制度がないかは、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
まとめ
即日で資金調達したいのであれば、審査なし、もしくは簡易審査の請求書支払い代行サービスがおすすめです。継続して利用すれば、キャッシュフローの改善にもつながります。
「支払い.com」なら、原則24時間・365日、最短1分で利用できます。登録料は無料、手数料も4%です。請求日が近付き、「急ぎでどうにかしなくてはいけない」と焦っているときにも安心してご利用いただけるでしょう。